ストーリー

  

紅魔館の紅い悪魔レミリア・スカーレットは
度重なる侵入者・・・・・・博麗霊夢と霧雨魔理沙に辟易していた。

図書館の主パチュリー・ノーレッジは、魔理沙に魔道書を奪われ続けていた。

紅魔館のメイド長十六夜 咲夜は、霊夢たちがやってくるたびに
散らかっていく館にほとほと困っていた。

彼女たちのことは嫌いではなかったが、好き勝手に暴れていく二人を
見過ごすことの出来ない三人は、使用人たちを魔術で強化し
何とか暴れる頻度を抑えようと画策していた。
比較的広範囲の妖怪や妖精にのみ効果を発揮するこの魔術は、
失敗のリスクが非常に大きいため、成功が確実となるまで
一部の者を除き、休暇という名目で隔離されていた。

魔術の成功に目を奪われていた三人は、
つい、主の妹フランドール・スカーレットの存在を失念していたのだった。

  

紅魔館の門番、紅 美鈴(ホン メイリン)は
そんなことも露知らず、久しぶりの休暇を謳歌していた。
三日間というちょっと長めの休日に疑問を抱くことなく、
日向ぼっこ、森の散歩、魚釣りとそれなりに楽しんでいる。
そして三日目の昼、博麗神社へと遊びに来た。
霊夢にお茶の用意を頼み、夏の昼下がりをのんびりと過ごす・・・・・・はずだった。

が、紅魔館より命からがら逃げ出したメイドの知らせによって
その平和が既に崩れていたのを知った。

"紅魔館が陥落した。"

魔術の失敗の煽りを食らった悪魔の妹、
フランドール・スカーレットの暴走によって
三人は為す術もなく倒されてしまったのであった。
責任の一端を感じ取った霊夢は、直接解決には乗り出さないものの
美鈴に事件の解決を託し、協力を約束する。
同じようにおかしくなってしまった周囲の妖怪たちを一蹴し、
ときにはなだめながら、紅魔館へと向かう美鈴であった・・・・・・。

  

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