ストーリー
「私も誘ってくれるの?」 永遠亭の亭主、蓬莱山輝夜は突然の誘いに戸惑う。 永夜事変からもうすぐ一年。 「当然だぜ」 茶会の主催者、霧雨魔理沙はニカッと白い歯を見せ 「そうね、あんたもいらっしゃいな」 縁側で緑茶を注ぎ、一息ついた神社の巫女 茶会に特に趣旨は無い。
「ダメです」 「どうして?永琳」 だが、そんなささやかな楽しみも 「貴方は仮にも永遠亭の主です」 永琳は呆れ、吐息を漏らす。 「そんな貴方が夜中にホイホイと出かけてしまってはどうなります?」 永琳とて、輝夜たっての願いを無下にしたいわけではない。 「でも・・・・・・」 「でもではありません」 願いは虚しくも一蹴され、すごすごと部屋へと帰る輝夜。
「姫、こんなこと師匠にバレたら怒られますよ・・・・・・」 「そのときは、貴方も一緒に怒られてよね♪」 「そんなぁー・・・・・・」 輝夜は永琳の弟子である鈴仙とともに永遠亭を抜け出した。
月は、夜道を歩く二人を優しく照らす。永い夜はまだ始まったばかり・・・・・・。
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