戦争の指揮を執った一人の少女の物語

  

  

 一人の少女がいた。

 彼女の名は、ゲーテ。

 山脈の国、サウスフォルの小さな家で

 優しい小母と、仲良しの幼馴染二人と仲良く暮らしていた。

  

 ある日、小母から告げられた一つの言葉。

 『母は生きている。』

 彼女は家を飛び出した。

 自分を置いていった母に、一目会うために。

  

  

 ゲーテは、諸国を旅して回る。・・・一本の剣を携えて。

 時に人の優しさに触れ、時に人の強かさを知り。

 時に人の愚かさを見、時に人の邪悪さと戦いながら。

  

 二年後。

 母を見つけることが出来なかったゲーテは、

 旅の出発点である・・・幼い頃暮らした家に帰ってきた。

 変わらない小母、変わらない幼馴染。

 このまま母を忘れ、平和に暮らしていたかった。

  

 ・・・だが、彼女は知ってしまった。

 雪と暗闇に閉ざされた国ファリルで

 母が邪悪なる賢者と戦っていることを。

 懐かしの国に新しく出来た学校での事件。

 それに巻き込まれ・・・ゲーテと幼馴染のライナ・ライク

 さらに、偶然居合わせた生徒フラウが

 魔物によって、ファリルの国に転移させられてしまう。

  

 かつて砂漠化した世界を救ったとされる、英雄の一人ユノルナ・S・ファリル。

 それが、母の名であった。

 ファリルの国では、王である母だけでなく

 兵士、民、そして王女であるゲーテの姉・妹までも

 闇の王タァとその配下たちと戦っていた。

  

 ゲーテは・・・戦いに敗れ、敵の居城に幽閉された母を助けるために剣をとった。

  

 ・・・・・・・・・

 激化する戦争は、やがてファリルの国だけでなく

 世界全土にまで広がることになる。

 母に認められ、戦いの指揮を執るゲーテ。

 彼女と、彼女と共に戦う仲間たち・・・

 そして、世界と賢者の二度目の戦いが・・・始まった。

  

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