ファミル・サクリファイス 20歳 女

 聖職者である彼女は、
 『サクリファイス』という尊い名前がついている。

 その意味は、『犠牲』。

 5歳のころから、いまだ顔さえ見たことの無い勇者を助けるため 
 僧侶としての修行を積んできた女性。

 自分の役割に疑問を抱きつつも、
 癒しの魔法を完璧に扱う素質があることから
 自身を納得させ『犠牲』の運命に向かって、歩み続けてきた。

 なりゆきによって、顔なじみの青年ミルスと敵対することになり
 また、勇者というものを間近で見ることによって
 彼女の中にある疑問は、どんどんと大きくなっていく。

 『慈愛の聖母』と呼ばれる彼女だが、
 彼女が人を癒すのは、僧侶としての『義務』だから。
 自らが傷ついても、人を癒す魔法を使い続けるのは
 僧侶として正しい『義務』であるからだ。

 ・・・彼女が本当に愛しいものを見つけ、
 本当の慈愛に目覚めるのは・・・まだまだ先の話である。

  

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